母の日。

2002年10月4日


母の日には、いい思い出が無い。


幼い頃から母親に愛されなかった私は、
小学校3年生当時の母の日に、貯めたお小遣いで
1000円のネックレス&イヤリングのセットをプレゼントした。

その辺の、ショッピングセンターに売っていた、たかが1000円の宝石。
でも、それはキラキラと淡いブルーに光っていて、
私の幼心を魅了した。

「こんな綺麗なものプレゼントしたら、
そしたらお母さんは、私の事、可愛がってくれるかも!」


母の日。
弟の「肩たたき券」の薄っぺらい紙切れと、
私の1000円の宝石を一緒にプレゼントした。
「まあ、嬉しいわ! ありがとう!」
・・・そう言ってもらえると思ってた。


母親は冷たい目で私に言った。
「こんな偽物!」
そして、私の目の前で、ゴミ箱に投げ入れた。


高校生になった頃。
何気なく開けた、タンスの引出し。
そこには。
あの日、弟が一緒にあげた、薄っぺらい「肩たたき券」が、
変色しながらも、大切にしまってあった。


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