私は、セックスが好きだ。
色々な男と寝てきた。
一夜限りの男も沢山いた。
「気持ちがいいから好き」というだけじゃない。
勿論、好きな人と、肌を重ねる事は、
これ以上ない幸福感に包まれる。
でも。
ずっと淋しかったんだ。
誰かに傍にいて欲しかったんだ。
それが、好きじゃない男でもいい。
一夜限りでもいい。
男は、「やりたい」だけで、私を抱く。
私と「やりたい」為だけに、私に会い、偽りの甘い言葉を囁き、
サービス精神旺盛なヤツは、一夜限りの腕枕までしてくれる。
私はただ、それが例え一夜限りでも、温もりが欲しかった。
その温もりの後味だけで、何とか生き抜いてきたんだ。
誰でもいい。何でもいい。一瞬だけでもいい。
お願いだから、誰か私を必要として・・・。
愛なんて、いらない。
言葉なんて、いらない。
同情なんて、いらない。
誠意なんて、いらない。
何にも、いらない。
いいよ。私のカラダなんて、いくらでも提供してあげる。
だから、一晩だけ傍にいて。
明日からまた、生き抜いていくために、
ほんの少しの人肌の温かさが欲しい。
・・・ただ、それだけだったんだ・・・。
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