帰る場所。
2002年10月26日「帰る場所」のある人は、きっと強く生きられる。
例えば、何かあった時、それが極端に言えば、
生命の危険にさえつながる時。
「帰る場所」が有る人と無い人では、
その時、雲泥の差ができる。
帰りたくても、帰っていい場所。
嫌な顔をしながらも、受け入れてくれる人がいる場所。
どんなに気が進まなくても、そこに帰れば、
何とか一からだって出直せる。
屋根があり、ご飯が食べられ、
一時だったらお金もどうにかなるだろう。
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以前、私が失業したとき。
仕事はない、お金はない、住む所もない、
一歩間違えればホームレスになる状態まで追い込まれた。
友人達に助けられて、何とか生き延びたけど、
それは「頼れる場所」であっても、
「帰る場所」ではなかった。
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私には。
帰る場所が無かった。
18歳で家を飛び出し、帰るつもりも無い。
例え帰っても、敷居をまたがせてはくれないだろう。
故郷なんて無い。
父親の仕事の転勤に伴い、
2年おきに全国を転々としてきたんだ。
今、住んでいる土地は。
今までの私の人生の中で、一番長く住んでいる場所。
だけど、旦那と離婚したらここに居る理由は無いし、
だからといって、行くあても無い。
私の「帰る場所」は、旦那の居る、この家しかないんだ。
それって。
ものすごく幸せで、ものすごく切ないよね・・・。
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