家族

2002年12月30日


毎年のお正月は、夫の実家で過ごしてきた。
離婚した姑と舅、
夫の兄が東京から帰ってきて、
私と同じ年の夫の妹は、彼氏の家から来る。
離れ離れになっていた家族が、そうやって年に一回集まる。
一家団欒の一時。


・・・入れない。


分かってる。
自分の家族を捨てた私に、
本当の家族のように接してきてくれたことも。


でも、今年は、
「あなたは、もう、我が家には関係ない人よ」と
出席を断られた。
まあね。いいんだけど。
離婚届も近々出すんだしさ。


でも、そこで、涙をこらえる自分もいた。
ああ、昔と同じだな・・・。


++++++++++++++++++++


幼い頃、正月休みには、母方の実家に帰った。
ウチは本家ではなかったけれど、
ちゃんと座る順番まで決まっていた。
田舎の「家」社会。


そしてその席で、毎年必ず言われる、
親戚からの言葉。


「みやびは、お父さん側の家の人間に似ているよ。
佐藤(母親の旧姓)の家の人間じゃない。」


そして、父親方の親戚の家に挨拶に行っても、
やっぱり言われる。
「みやびは、お母さんの方の家の人間に似ているのね。
でも、貴一(弟)は、お父さんにそっくりね。」


どこにいっても、厄介者扱い。
お前とは、血が繋がっていないんだよ、と
暗に示される。


・・・私はどこに居ればよかったんだろう・・・


まだ小学生だった私に、それらの言葉は、
ちょっぴりきつかった。


++++++++++++++++++++


結婚して、ずっと求めていた自分だけの「家族」を
やっと手に入れたのに。
そこにさえ、入れてもらえない。


まあ、自分で招いてきた結果だ。
仕方ない。


そう思っても、なぜか涙が出てくる。


ま、いいさ。
そういうことなんだろう。
でも、大丈夫。 もう、私は1人じゃない。


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