私らしいかもね。

2003年2月17日


時計が9時を回る頃。


仕事帰りに、
姑に、最後の挨拶をして来た。
姑は、泣いていた。


「みやちゃん、こんなに痩せちゃって・・・。
ごめんね。ごめんね。
幸せになってね・・・。」


姑は、編物が得意で。
自分の娘よりも先に、毎年、
セーターやらマフラーやらを私の為に編んでくれた。


夫に内緒で、2人でよく飲みにも行った。
こっそり、メールのやりとりもしていた。
家と家とは、車で5分程の距離だったけれど、
夫が、私と姑が仲良くする事を面白く思わなかったからだ。


メールの最後には、必ず、
「母さんより」 と書かれてあった。
それが、物凄く嬉しかったんだ。


私の母さん。
本当の娘の様に可愛がってくれて。
勿論、そこには、夫を間に挟んだ、
心の葛藤も互いにあったけれど、
私は、とても恵まれていた。


エレベーターまで見送ってくれた姑が、
見えなくなるまで、
私は深々と頭下げた。
感謝の気持ちを精一杯込めて。


+++++++++++++++++++++++


家に帰ると、今度は生命保険の手続きが待っていて。


担当だった人は、以前の職場での、
上司の友人だった事もあり、
これまた、良くしてもらった人だ。


「みやちゃん、保険のね、受取人なんだけど、
どうしようか・・・?」
「どうしようね。 誰もいなくなっちゃったよ。(笑)
空白じゃ、出せないんだもんね・・・。」
「昔はね、空白でも通ったんだけどね・・・。」


子宮の痛みに耐え切れず、
昼休みに、向かいの産婦人科で、
痛み止めの点滴を打ってもらう日々で、
「再発してるかもしれないねぇ。 切るかい?」
と言われてる状態で、保険を解約する訳にはいかないよなぁ・・・。


とりあえず、無理を言って、「保留」という形にしてもらったけれど。


+++++++++++++++++++++++


うわぁぁぁ。
本当に、1人になっちゃうんだー。
なんて。


人にはとっても恵まれてきたし、
心から一緒に笑って、一緒に泣いて、
本当に相手が困ったときには、何が何でも
助けあえる友人もいる。


新しく住むことになった土地の近くにも、
友達は沢山いるし、
10年近くぶりに、懐かしい土地に帰れるかと思うと、
かなり幸せな気持ち。


でも。
1人きりの戸籍、とか。
生命保険の受取人が誰もいない、とか。
改めて、自分自身を問う。


「何やってんの?(笑)」ってね。


まあ。
こんな人生も有りじゃない?
私らしいよ、結構ね。


+++++++++++++++++++++++


明日からは、最後の送別会ラッシュ。
子宮痛い、とか言って、
酒飲んでる場合じゃないんですが(笑)。


明日は、寿司です、寿司!!
院長が個人的に、2度目の送別会をしてくれるとのことで。
きっと、もう、おいしい魚介類を食べられないと思って、
気を使ってくれてるんだろうなぁ・・・。


飲んで、食べて、栄養つけてこなくちゃねっ♪


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