サンキュ。

2003年4月20日


「お前ほど、意地っ張りで、強情で、
素直じゃなくて、可愛げのない女が、他にいるかよ?」

「さあねぇ。」

「まあな。 世界一イイ男の俺が惚れた、
世界一イイ女だからな。 しょーがねぇや。」

「何? 惚れてんの? かなーりウケるけど、それ(笑)。
でも、まあ、自分が世界一とは、またえらく大きく出たもんだね。」


馬鹿話をしながら。


ふと。


髪を撫でられた。


「ちゃんと、こうやって笑えるのにな、お前は。
・・・今、すっげー可愛いぞ。」


そんなことを、
真面目な顔して言ったのがおかしくて。
私が、プッと吹き出したのを合図に。


「ありえなーいっっ★」
同時に言って、互いの人差し指をつき合わせて、大笑い。


なんかすごく楽しかった。


ちょっとだけ、意地がとれて。
ちょっとだけ、素の私。


・・・サンキュ。


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