証
2003年5月14日元夫とは、手続き関係やら何やらで、
たまに連絡を取るのだけれど。
今日も電話で話しながら。
元夫の親友が、そろそろ子供が生まれるんだったなと思い出し、
「生まれたの?」と聞くと、
「先月生まれたけど、アイツも離婚したよ。」
「ついでと言っちゃなんだけど、同僚のアイツも、
この間子供が生まれそうだと連絡を受けて、病院に駆け込んだら、
結局、死産だったんだ。 やりきれないよな・・・。」
・・・2人して、電話越しに泣いた。
「子供はいなかったけど、私達は恵まれてたね。」
「そうだな。」
「やっぱり。幸せだったよ。」
「そっか。お前が今、達者なのが、何よりだ。」
離婚して、3ヶ月がたとうとしてる。
まだ、バツイチほやほやだ(笑)。
私が、離婚にあたって、遠く離れたこの地に来る事を選択した理由の1つは、
自分が弱ったときに、「戻りたい」だの何だの、泣き言を言わない為だ。
戻れない状況に、自分を置く為だ。
私達は、とてもいい結婚をした。
親と絶縁までして、藉を入れた。
「好き」だの「愛してる」だのを超えて、
結婚生活は、幸せ以外の何ものでもなかった。
そして、とてもいい離婚をした。
憎しみ合うこともなく、互いを嫌いにもならず、
お互いを受け入れて、後悔する事無く、離婚をした。
長い人生の中の、たった数年間。
それでも、私の人生の中で、きっと1番大きな意味を持つ数年間。
ただ、ただ、幸せだった。
そして、今の私も幸せだ。
それだけで、いいじゃないか。
今も私は、元夫と同じ姓を名乗っている。
勿論、元夫の家族にも承諾を得ての事だし、
戸籍上も、私の苗字は結婚してたとき、そのままだ。
今後も、旧姓には戻らない。
それは。
私が、元夫と、ほんの一時だけでも、「家族」を築いた証だから。
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