がんばれ。
2003年6月10日がんばれ。
がんばれ。
泣かないで。
肩肘張って。
強がって。
踏ん張って。
何にも寄りかからないで。
何にも逃げ込まないで。
何を手離すのも恐れずに。
自分の足で。
シャンと立って。
そこに無理があっても。
私らしさを失わなければ。
それでいい。
これから先、なんて要らない。
今を、見つめて。
がんばれ。
わたし。
あなたは、もっと。
強いはず。
自分イジメ。
2003年6月1日「ねぇ・・・。 怖いよ。
どんどん、記憶がとんでいく回数が増えてく。
私、どうなっちゃうんだろう・・・。」
怖くて、怖くて、不安で。
ヤツの胸にすがって、大泣きした。
「お前は何も話してくれないから、
お前が何に怯えてるのか分かんないよ。
俺じゃ、信用できないか?」
「ごめん・・・。私の問題。
それなのに、こうやって甘えて、ズルイよね。」
そう言って、私はヤツからパッと離れる。
そういう甘えられる場所があるから。
私は頑張ってしまう。
怖くて、苦しくて、辛くて、逃げたくても、
「ここで逃げたらダメ。
ここで踏ん張らなくちゃダメ。
自分で何とかしなくちゃダメ。」
そう自分で言い聞かせては、
壊れていく自分の精神をどうしていいのか分からなくなる。
答えは簡単。
現状から逃げ出せばいい。
そしたら、私は、私らしく、生きていける。
こんなに苦しまずに、こんなに私らしさを失って、
毎日恐怖に怯えながら、生活しなくてもいい。
その邪魔をするのは、
プライドなのか、意地なのか、恐怖なのか、
分からないけれど。
私は逃げる事を選択出来ないでいる。
誰にも言わない。
言わなくていい。
だって、誰かと一緒にいるときは、
私は普通に素のままで笑っていられる。
それだけでいい。
自分が自分らしくいられる瞬間があるから、
自分を追い込むだけでしかない事を「試練」だとすり替え、
頑張らなきゃと思ってしまう。
家に居た頃と同じ。
毎日、ビクビクしながら、
恐怖心と戦って、
手を伸ばせばそこに幸せはあるのに、
私は今の位置を動けない。
怖いと思っているうちに。
訳が分からなくなって。
記憶が飛んで。
何をしていたのかが分からない。
その隙間を、妄想が支配する。
どうして私は、自分を苦しめることしか
できないんだろう・・・。
ふりだし。
2003年5月21日どうしても失いたくないものも、
どうしても捨てたくないものも、
そこから発する恐れるものも、おののくものも。
守るものも、欲しいものも、望むものも。
何もない。
あるものは。
その時々の感情や、日々の生活や、
そんなものだけ。
そんなものしか、ない。
少し前までは。
捨てたくないものや、大切なものが溢れてた。
贅沢なその幸せが、果てしない欲望を生み、
手に入れたくて仕方のないものが沢山あった。
生きるだの、死ぬだの、悩んで、答えを求めて、
それが幸せな私の唯一の課題だった。
昔に戻った?
いや。
ふりだしに戻ったんだ。
・・・ここから・・・。
愚か。
2003年5月19日例えば。
どうでもいい男と会っても。
男の意のままになんて、絶対に抱かれない。
私が、男を意のままに抱くんだ。
どれだけ口説かれたって。
絶対になびかない。
全ては私の気持ち次第。
私は私だけのもの。
誰の所有物にもならない。
誰の指図も受けない。
女だからって甘く見ないで。
私を思うようになんて、誰もできやしない。
++++++++++++++++++++++++
夢なんて見ない。
現実だけが、ものを言う。
憧れなんて抱かない。
それは全て、理想と言う名の妄想。
常に心の中では、他人を退け、
他人を小馬鹿にしてあざ笑い、
頑なに、他人を拒否し、
自己愛を最優先。
自分の、薄汚れた、歪んだ、暗闇の部分を、
嫌悪しながらも、うまく言葉で言いくるめて、
他人の賞賛を、ひとかけらの糧にして。
ほんの一瞬だけ、他人の存在に寄りかかって
自分で自分を許す瞬間を獲得し、
自己満足の世界に浸る。
繰り返される戯れ(たわむれ)に、
自己を見出したような錯覚を覚え。
闇に底は無い事を、悟る。
++++++++++++++++++++++++
・・・それも、違うな。
悟った気になっただけ。
結局、何も見えてない、判ってない。
どこまでも、愚か。
気が付くと。
2003年5月18日気が付くと、必要以上に頑張っちゃっていて。
気が付くと、抜け殻状態になっていたりして。
記憶が飛び飛びになって。
そんな自分に、自分で疲れて。
でも。
疲れることも、必要。
疲れないと。
休むことのありがたみが、きっと分からない。
時期が来たら。
毛布にくるまって。
何も考えず、何も感じず。
ひたすら休もう。
自分だけの為に。
10年
2003年5月17日お昼を2時間ほど過ぎた所で、ようやく仕事が終わり。
これからまた、1時間半かけて帰宅したら、
半ドンの意味ゼロじゃん・・・みたいな気分で。
外に出ると。
土曜は仕事が休みのヤツが、車で迎えに来てくれてて。
電車とバスを乗り換え、乗り継ぎ、帰る、
帰宅状況を想像する疲労が、ちょこっと癒されて。
「サンキュ。」と、素直に甘えて助手席に乗り込む。
てっきり、まっすぐ家まで送ってくれると思いきや。
気付けば首都高・・・。
「ねー。どこ行ってんの?」
「秘密。」
「今日さ、夜、飲み会なんだよね。」
「その時間までには帰すから。」
どこをどう走っているかも分からないまま、
渋滞に巻き込まれて2時間。
ふと。
懐かしい景色が飛び込んできた。
「・・・・・!! マジ?」
「マジ(笑)。」
10年前、住んでいた街。
+++++++++++++++++++++++++
通学路だった道を通り。
住んでいた家を回り。
そこに大きな変化は無く、でも、自分が今そこにいることが
ものすごく不思議な感じ。
通ってた予備校は、建物はそのままながら、
大手の予備校に吸収されて名前が変わっていて。
バイトしていた店は跡形も無く消えていて。
利用していたスーパーは、訳が分からないほど
全ての配置が変わっていた。
・・・10年。
変わるものがあれば、変わらないものもある。
でも、その「時」の長さを、しみじみと噛み締める。
「10年前、お前はここにいたんだな。
10年後のお前は、どこにいるんだろうな。」
10年前の過去を、振り返り見ることはできても、
10年先の未来は、想像することしかできない。
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ヤツとは同い年だから。
その時代のその年齢の、感覚や価値観で、話が通じる。
世代の違う人と話す事は楽しいし、得る事も多いし、
そういうことの方がめっぽう多いのが現実。
勿論、年齢だけじゃない。 だけど。
その時代に、その年齢で生きて来た事に、
10年という時間は、思っているよりギャップがある。
そんなことを、ふと感じながら、
一方的な10年前の思い出話が、止まらない。
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ヤツの前では、絶対に泣きたくなかったのに。
次から次へと、涙がこぼれ落ちる。
理由は。
やっと、「帰ってきた」気がしたから。
「帰ってきた」ことを、肌で実感できたから。
離婚して、故郷ではないにしろ、
元住んでいた土地に近いところに拠点を移し、
「帰ってきた」と称してみても。
住んだ事の無い街に住み、
その頃の友人達と、中々思うように再会も果たせず、
思っていたような、「帰ってきた」という実感は得られなくて。
それが苦しかった。
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夜。 遅れて参加した飲み会の酒は。
久しぶりに。 悪くない酒だった。
酒だって。 10年モノは、やっぱりちょっと違うよな・・・。
証
2003年5月14日元夫とは、手続き関係やら何やらで、
たまに連絡を取るのだけれど。
今日も電話で話しながら。
元夫の親友が、そろそろ子供が生まれるんだったなと思い出し、
「生まれたの?」と聞くと、
「先月生まれたけど、アイツも離婚したよ。」
「ついでと言っちゃなんだけど、同僚のアイツも、
この間子供が生まれそうだと連絡を受けて、病院に駆け込んだら、
結局、死産だったんだ。 やりきれないよな・・・。」
・・・2人して、電話越しに泣いた。
「子供はいなかったけど、私達は恵まれてたね。」
「そうだな。」
「やっぱり。幸せだったよ。」
「そっか。お前が今、達者なのが、何よりだ。」
離婚して、3ヶ月がたとうとしてる。
まだ、バツイチほやほやだ(笑)。
私が、離婚にあたって、遠く離れたこの地に来る事を選択した理由の1つは、
自分が弱ったときに、「戻りたい」だの何だの、泣き言を言わない為だ。
戻れない状況に、自分を置く為だ。
私達は、とてもいい結婚をした。
親と絶縁までして、藉を入れた。
「好き」だの「愛してる」だのを超えて、
結婚生活は、幸せ以外の何ものでもなかった。
そして、とてもいい離婚をした。
憎しみ合うこともなく、互いを嫌いにもならず、
お互いを受け入れて、後悔する事無く、離婚をした。
長い人生の中の、たった数年間。
それでも、私の人生の中で、きっと1番大きな意味を持つ数年間。
ただ、ただ、幸せだった。
そして、今の私も幸せだ。
それだけで、いいじゃないか。
今も私は、元夫と同じ姓を名乗っている。
勿論、元夫の家族にも承諾を得ての事だし、
戸籍上も、私の苗字は結婚してたとき、そのままだ。
今後も、旧姓には戻らない。
それは。
私が、元夫と、ほんの一時だけでも、「家族」を築いた証だから。
雨の中の晴れ間
2003年5月13日無人の銀行キャッシュコーナー。
ガイジンさんに声をかけられた。
「スミマセン、オシエテクダサイ。」
日本語が思うほど通じない。
英語圏の人っぽくもないけど、とりあえず、
日本語ではお互いに訳が分からないので、
「Can you speak English?」
「No」
「・・・・・。」
・・・さて、どうしたものか。
彼女は通帳を私に見せながら、
「オキュウリョウ。 イレタイ。」
んー、振込み?
・・・違うらしい。
「オカネ。」
んー、引き出したいのかな?
お金のことだけに、変な風にはできないし、
彼女が私に見せた通帳には、結構な額が記されてる。
最後はもう、手振り身振り。
結局、10分以上かかって、彼女は10万円の現金を
何とか手にして、ニッコリと微笑んだ。
その笑顔で、やっと彼女の思うようになった事を悟った。
「アリガトウ。」
その時、特別急いではいなかったけど、
誰とも喋りたくないほどの気分でいた私が、
そうやって1人の他人と、何気ない関わりを持って。
「お気をつけて。」
最後に彼女に対し、スラッと笑顔で出てきた言葉に、
自分でビックリした。
その一言の意味は分からなくても、
きっと彼女は何かを受け取ってくれたはず。
そして、ものすごくブルーな気分で塞ぎこんでいた私に、
彼女と関わる「縁」か何かがあったのなら、
それにとても大きな感謝。
外は大雨だけど。 私の心は少し晴れ間が覗いた。
ふと。 空を見上げる。
時々、自分が今、どこにいるのか、分からなくなる。
時々、自分が今、何をしているのか、分からなくなる。
それでも。
私は、どこにでも、どこまでも、繋がっている、
この空の下にいる。
ヤツ。
2003年5月9日「お疲れ様でーす。」
そう言い交わして、職場のビルを出ると。
目の前にヤツが立ってた。
「何やってんの?」
「悪いかよ。」
「っつーか、何やってんの?」
「どうしても逢いたくなったんだよ。」
「だからって普通、職場まで来るかよ?
しかもこんな遠くまで・・・。」
半ば怒り気味の私の肩を、そっと抱き寄せる。
私と同じで、ものすごく意地っ張りだけど、
私と違って、ものすごく素直なヤツには、
何も言えなくなる。
「今は、ステディはいらない。」
私は常に、そう言ってる。
そして、ヤツがどんだけ私に惚れてるかも知ってる。
その上で、私はヤツを突き放したり、受け入れたり・・・。
満員電車の中、両腕で私を囲ってる。
そういう男は嫌いだと、伝えてある。
でも、ヤツはどこまでも自分の気持ちに正直にいる。
私の気持ちになんて、遠慮しない。
ただ、私に惚れてるという事を、
ひたすら素直に全身で表現する。
元々、私は、男とイチャイチャ、ベタベタ、
というのが、割と苦手だ。
でも、ヤツにそうされるのは、
不思議とそれ程抵抗感は無い。
だから、肩を抱かれようが、腰に手を回されようが、
公衆の面前で抱き締められようが、
ヤツの好きなようにさせておく。
傍から見れば、多分、普通の恋人同士。
でも、私達は、まだ何も始まってない。
私には、始める気さえない。
「それでいいよ。」
ヤツはいつでもそう言う。
「お前が俺と一緒にいたいと思うようになったら、
その時から始めればいいさ。」
・・・そんな日はくるのだろうか?
私は・・・。 ズルイ。
原点。
2003年4月27日いつも。 私は家の中の「邪魔者」で。
自分の「居場所」を見いだせなくて。
だから、色々な場所に自分を置いて。
「居場所」を得ようと、確保しようと、あがいた。
学校、部活、バイト、予備校、遊び友達、夜の悪友、男・・・。
どこでだって、頑張った分だけ、評価され、認められてきた。
自分が期待されている役割を演じ切るのは、
その頃から得意だった。
でも、どこにも腰を据えることはできなかった。
どこに「居場所」を見つけても、
私の家は2年おきに、住所を変え、
私をその場に留まらせてくれることはなかった。
今でも私は、
その場、その場で求められる「私」への期待を裏切る事は無い。
人には誰にでも多面性がある。
私は、その一面、一面、だけを出しているだけで、
それは全て私であり、嘘の私では決してない。
ただ、その一面、一面が、人の前で統合されないだけだ。
+++++++++++++++++++++++++
強い私。
弱い私。
従順な私。
生意気な私。
姉御肌の私。
妹分の私。
エロキャラな私。
オヤジな私。
幼い私。
高飛車な私。
しっかり者の私。
天然ボケの私。
女らしい私。
不器用な私。
醜い私。
家庭的な私。
デキる女の私。
etc.etc…
+++++++++++++++++++++++++
全く別々の私を知る人達が、
私について話をすれば。
私が一体誰なのか、きっと分からなくなる。
そこに接点は見つけられないだろう。
それ程、私はある一面だけの私で、人と付き合う。
そういう意味で、全ての統合された「私」を知る人は、
そうそういない。
それでいい。
それでうまくやってきたんだ。
そうしないと生きられなかったんだ。
自分で自分を壊してしまいそうで。
+++++++++++++++++++++++++
・・・そう思っていた。
どうして自分が生きているのかが分からなくて、
死にたいとは思わなくても、
生きてることが、ただ苦しかった。
何億年の時の中。
私が生きている意味は何だろう。
誰の遺伝子を受け継いでいるかも分からず、子孫すらも残さず、
守るものも無くなり、
ただ毎日「生活」だけを繰り返している。
+++++++++++++++++++++++++
レインボーブリッジを目の前にする砂浜で。
裸足の脚を投げ出し、
風に吹かれて、
缶ビールを飲みながら。
夕日が落ちていくのを見て。
波に揺られる屋形船を見て。
思い切りはしゃいでいる幼い子供達を見て。
走り回る犬を見て。
愛を語り合う恋人達を見て。
点灯されていくライトアップの光を見ながら。
「生きてる」事を考えることが、
「何故生きるのか」を考えることが、
どれだけ愚かな事かを、思い知らされた。
それは。
ただ。
自然な事。
+++++++++++++++++++++++++
それを全身で感じ取った時。
急に身体の力が抜けて。
フッと倒れそうになった私の肩を
しっかりと抱きかかえた人に。
「今、ちょっとだけ幸せ、かも。」と言ったら。
「かも、かよ?」と苦笑された。
サンキュ。
2003年4月20日「お前ほど、意地っ張りで、強情で、
素直じゃなくて、可愛げのない女が、他にいるかよ?」
「さあねぇ。」
「まあな。 世界一イイ男の俺が惚れた、
世界一イイ女だからな。 しょーがねぇや。」
「何? 惚れてんの? かなーりウケるけど、それ(笑)。
でも、まあ、自分が世界一とは、またえらく大きく出たもんだね。」
馬鹿話をしながら。
ふと。
髪を撫でられた。
「ちゃんと、こうやって笑えるのにな、お前は。
・・・今、すっげー可愛いぞ。」
そんなことを、
真面目な顔して言ったのがおかしくて。
私が、プッと吹き出したのを合図に。
「ありえなーいっっ★」
同時に言って、互いの人差し指をつき合わせて、大笑い。
なんかすごく楽しかった。
ちょっとだけ、意地がとれて。
ちょっとだけ、素の私。
・・・サンキュ。
あなたの前なら、こんなに素直に泣ける私。
2003年4月11日元夫に、就職が決まった事を電話で報告。
「よかったなぁ。本当、よかったな。頑張ったな。」
ついでに、お互いの近況なんぞ、
あれこれ話していたのだけれど。
いつの間にか。
私は、泣いて、泣いて、泣きじゃくってた。
元夫も。 ひそかに泣いていた。
映画の感動シーンですら、涙1つ見せない人が。
・・・泣いていた・・・。
声だけで。互いが何を感じているかが、
手に取るように分かる。
そう。 2人で作り上げてきたものは、
こんなに大きかったんだね。
何で、そんな簡単な事に、気付けなかったんだろうね。
でも。
絶対に。
戻りたいなんて、
帰りたいなんて、
そんな弱音は吐かない。
「頑張るよ。」
そう言った私に。
「頑張らずに、頑張れよ。」
彼らしくないエールで、そっと勇気付けてくれた。
電話を切ってからも、
私の涙は止まらなくて。
目が腫れるほど、朝までずっと、泣いていた。
再就職、決まりました!
2003年4月9日何とか、無事に、再就職先が決まりました。
通勤に片道一時間半。
毎朝7時前に家を出なければいけない・・・。
一時間半の通勤時間は、それ程苦じゃないんですが、
なんせ、朝にめっぽう弱いので。
何時間、いや、10数時間寝ても、
朝は起きられないんですよね。
結婚時代は、早起き大好き人間の夫に、
毎朝叩き起こしてもらってましたし。
蹴っ飛ばされたり、それでも起きれずに、
しまいには、パジャマをまくし立てられて、
背中に氷を当てられて、なんて状況でしたので、
1人で毎朝ちゃんと起きれるかは、かなりの課題です。
まあ、そんな事言ってられませんので、
とにかく、頑張っていきます。
色々、ご心配頂き、ありがとうございました。
ご報告まで・・・。
ほっといて。
2003年4月6日最近の私は。
いつもどこかで、思ってる。
「バカじゃない」
「アホらし」
「どーでもいいじゃん」
他人も、自分も。
言ってる事も、やってる事も。
バカっぽくて、アホらしくて、どーでもいい。
だんだん、心が濁ってきてる。
綺麗なものを綺麗だと思えない。
楽しい事を楽しいと思えない。
敵意丸出しで、人と接してる。
「“オンナ”って感じですよね。」
「キレイだよね。」
「男前。」
「そういう風に言えるのって、かっこいいよなー。」
「キミにものすごく興味があるよ。」
・・・バカじゃない?
私は私に自信がある。
そんな当たり前のこと言わないでよ。
それ以上近づくと、噛み付くわよ。
・・・ほっといて。
どうでもいいよ。
2003年4月5日「お前って、本当、笑うの下手だよな。」
「そうかもね。」
「もっと心から笑えばいいのに。」
「そうね。」
「俺さ、今、すっげーお前にキスしたい。」
「ふーん。」
沈黙。
私の目はずっと遠いところを見てる。
私の心はずっと遠いところに行ってる。
びしょ濡れで、家に帰る。
そのままベッドに倒れこむ。
寒くて、頭痛がひどくて、
ベッドに入っても、ずっと震えてた。
初めての体験、ご報告。
2003年4月2日コメント (1)私の目は、元々は両目とも一重で。
20歳を過ぎた頃に、自然に右目だけが二重になって。
今も、右目は二重。左目は一重。
体調の悪い日や、前日に泣いたりすると、
右目は三重に、左目は二重に、変身する。
確かにバランスは悪いのだけれど。
++++++++++++++++++++
「みやびってさ。絶対、目で損をしてるよね。表情とかさ。
ちょっと、目をいじってみたら?」
と、知人に大きく勧められ。
まあ、興味無くはないし、
自分の顔をいじることに関しては、それ程抵抗感は無いし、
無料でカウンセリングだし、
仕事も決まらずに暇してるわけだし、
別に、整形しようとは思わないけれど、
とりあえず話だけ聞いてみるかな。
・・・ってことで、本日、美容形成外科なんてトコに
初めて足を踏み入れてみました。
すごかったので、ちょっとご報告。
++++++++++++++++++++
平日だというのに、色んな人がいて。
若い、髪の毛キンキンのギャルがいれば、
本当に地味なコが親御さんと来てたり。
OLさんっぽい人もいた。
脂肪吸引の手術の帰りで、妙に服がブカブカに見えるコもいた。
受付の人も、先生も、スタッフは皆、
「はーい。顔、いじってまーす。」
って人ばかりなのが、何気にウケた。
++++++++++++++++++++
診察室で、無料カウンセリング。
芸能人の写真のファイルと、鏡を渡されて。
先生が、芸能人の写真の、目の上に手をかぶせる。
「ほら、ね。みんなさ、目を隠せば、
全然美人でも何でもないんだよ。
鼻が上を向いていたり、口の形が変だったり。
まあ、藤原○香なんかは、割と整ってるけどね。
あと、“あゆ”なんかは、5m先位のカメラを
意識して、わざと大きく二重に整形してるから、
近くで見ると、ものすごく不自然なんだよね。」
なんて所から始まり。
結構大手の形成外科で、かなりの数の芸能人も手掛けてきたとか。
ふ〜ん・・・。
「女の子はさ、美人で損する事はないからね。
男は、車を買うでしょ?
しかも3年くらいで乗り換えるじゃない?
これは一生モノだしさ。車を買ったと思えば、安い買い物だよ。」
「確かに、貴女は、顔のパーツパーツは悪くないんだけど、
目がちょっと不自然だよね。
アイプチしてたでしょ?って感じ。」
・・・悪いんですけど、アイプチなんて使った事もありませんってば。ホント。
だって、別に二重に憧れた事無いもん。
私の今の目で、二重にしたら、眠そうだってば。
「料金はねー、分割でいいからさ。
月々2万くらいかな。
安くはできるけど、安いと傷跡とか残っちゃうしね。
自然がいいでしょ?」
まあ、そんな感じで、延々とオススメコースの説明が続き。
芸能人の様で、でもそこまで派手じゃなく、
一般人の、かなり美人さん、ってのにできるよと。
で? 合計金額は?
はい?
今、何ておっしゃいました?
122万? しかも、目だけなのに?
「今日、すぐ手術できるからさ。」
「いえ、今日は、どんなものかと
お話を伺いに来ただけですから・・・。」
++++++++++++++++++++
「整形」ということに、そんなに抵抗感は正直無い。
だけど。
特別可愛いわけでも、美人なわけでもないけれど、
自分の顔にコンプレックスなんてものは無い。
どうしても、こうしたい、とか、
どうしても、こうなりたい、とか、別に無いんだ。
私は私の顔が嫌いじゃないし、
人様に第一印象から不快を与える顔じゃないと思ってる。
例えば、これが。
小さい頃から、顔の事でいじめられてきたとか、
ものすごく自分の顔にコンプレックスがあるとかで、
整形によって心も前向きになるなら、
それはそれで良いきっかけだろし、
悪くない選択だと思う。
でもさ。
今、私を少しばかり綺麗に作った所で、
内面的な部分は、きっと何も変わらないんじゃないかな。
しかも、122万もかけて?
ご冗談を。
それなら、全然、今の顔でいいです。
文句無いです。このままで。
++++++++++++++++++++
カウンセリングが終わり、
私が乗り気では無い事を察すると、
とてーも冷たい対応で帰された。
そんな所でした。
美容形成外科って。
もちろん、そんな所ばかりじゃないのでしょうが。
ちなみに。
122万円の内訳ですが。
・目頭切開(傷が全く残らない方法)⇒68万円
・上瞼脂肪吸引(傷が残らない方法)⇒22万円
・埋没法(糸で止める個所、1箇所8万円×4)⇒32万円
それって、ボリ過ぎじゃ?
貴重な体験をした気が致します・・・(笑)。